実物資産運用のコツ

実物資産は実態があり、それ自身に価値があるため無価値化のリスクがなく、リスクを低く見積もりがちです。不動産であれば、災害による損失リスクがあります。貴金属であれば、盗難や損傷による価値減損の危険性があります。リスクを低減するためにやらなければならないことは、不動産の場合は保険に入ること、貴金属や純金積立の現物購入の場合は、銀行の貸金庫を利用するなどして盗難リスクを回避できます。

実物資産も金融資産ほどではないにしても価格変動リスクは存在します。価格変動リスクの影響を受けにくくするために、分散投資という考え方があります。最近注目されている地金や地金型金貨などは、購入時期を集中させないようにし、購入の資金を分散させるようにします。こうすることで購入単価は平均化され、値下がりリスクを低く抑えることができるからです。ドルコスト平均法と呼ばれるものです。

金や株式などの金融商品は、価格変動リスクがあります。チャンスと思って購入したが、その後値下がりしてしまうというのはよくあります。このようなリスクを低減するために、一度に購入するのではなく、同じ金額で定期的に継続して購入する方法が考えられました。ドルコスト平均法は価格変動リスクを有効に抑えることができる投資方法です。

金融資産と実物資産

個人が主に投資する金融資産は、株式、ETF(上場投資信託)、外貨を購入するFX(外国為替証拠金取引)などがあります。株式やETF(上場投資信託)は価格変動リスクがあり、購入価格よりも値上がりしたときに売却すれば売却益を得ることができます。外貨の場合も同様に、購入価格よりも値上がりしたときに売却すれば売却益を得ることができます。例えば1ドルを100円で購入し、120円で売却すれば20円が売却益を得られます。これをキャピタルゲインと言います。

実物資産とは形があるものを指し、土地や建物、貴金属など、そのもの自体が価値を持つものであることを言います。これに対し、現金や株式などの有価証券のことを金融資産と言います。一方、実物資産は土地やアパート・マンションを購入する不動産や、金、プラチナ、銀などの貴金属、また美術品を購入する場合もあります。いずれも値上がりすれば売却益を得ることができますが、土地やマンション、アパートなどの不動産の場合は、売却益以外にも賃貸等で利益を得ることも可能です。

金融資産と実物資産の違いは、実物資産は現物が存在するということです。株式や有価証券などの金融資産は、会社倒産等の影響で無価値化するリスクがありますが、不動産や金属類のような資産は、値下がりしても無価値することはありません。株価や為替は世界情勢の影響を受けやすく乱高下します。しかし、実物資産は歴史的に見ても世界情勢の影響をうけにくい傾向があります。

投資による資産形成

投資とは、利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下することされています。昨今銀行にお金を預けていてもお金は増えません。サラリーマンの給料もなかなか上がりません。投資は一部の専門家が行うものという先入観がありましたが、これからは一般のサラリーマンが自らの将来のために資産を運用して増やしていかなければならない時代といっても過言ではありません。

個人が投資できる一般的な投資対象としては、株式、債券、投資信託、REIT、変額年金保険、外貨預金、金融資産(外国債券など)や、実物資産(金、銀、プラチナ、不動産など)があります。これらに対して中長期的なスパンで価格の値上がりや利息による収益を得ることを目的としています。また投資類似の活動に投機があります。投機は、短期的な利ザヤの獲得を主な目的としており、中長期的な視点で活動する投資とは異なります。

投資対象は、価格の増減があり、購入価格よりも安く売ると差損が発生するリスクがあります。リスクの大きさは、投資対象によって大きくことなります。金融資産の場合は、現物を管理する必要がなく、インターネットを活用して様々な情報を入手して分析し、それによって大きなリターンが期待できますが、会社の倒産などによる無価値化のリスクが存在します。実物資産の場合は、投資対象そのものに価値があるため、無価値化のリスクがありませんが、資産を保有していても利息などは発生しません。生産国の政府保証がある地金型金貨などは、信頼性の高い資産として注目されています。